<アイスランド Iceland>
CD、「アイスランド・ピアノ作品集」(ミュージック東京、NSC309)は、初めはスヴェインピョルソン Sveinbjörn Sveinbjörnsson(1847ー1926)、イソルフソン Páll Ísólfsson(1893ー1974)などの純朴な作品が入っていてとても良かったのですが、途中から前衛的な作品になって理解できませんでした。
スヴェインピョルソンの作品 《Idyll》(牧歌、楽譜つき) 《Vikivaki》(楽譜つき)
パル・イソルフソンの作品 《3 Piano Pieces, Op.5 Ⅲ, Caproccio》 イソルフソンのピアノ曲はユーチューブですべて聴くことができます。
<ノルウェー Norway>
グリーグ Edvard Hagerup Grieg(1843ー1907)が著名です。多くの作品の中で、特にこれだけはと思うのが《抒情小曲集》の中の《トロルハウゲンの婚礼の日》、青春の日の希望に満ちた旋律がもっともっと演奏されてほしいと願います。楽譜は全音のピアノピースにもあります。
「grieg,piano,torolhaugen」の検索結果 - Yahoo!検索(動画)
その他、《春のささやき》で知られるシンディング Christian Sinding(1856ー1941)がいます。
2001年頃からセーヴェルー Herald Sæverud(1897ー1992)が日本でも紹介されるようになりました。この人の作品はノルウェーの民族性が明確であると言われてますが、それは旋法、リズム、形式においてであり、民謡を取り入れるようなことは一切行っていないようです。
セーヴェルー 《Kjempeviseslåtten (the Ballad of Revolt)》←代表作かどうかわかりません。私は何とも言えません。
<スウェーデン Sweden>
ステンハンメル Wilhelm Stenhammar (1871ー1927)のピアノ曲は、民族音楽的要素は感じられず、シューマンやブラームスの影響が感じられるものでした。CDはNAXOS(ステンハンメル ピアノ作品集、ピアノ:シヴェレーフ、8.553730)など。
<フィンランド Finland>
館野泉さんによって発掘され、紹介された珠玉のようなピアノ曲は、北欧の自然の美しさとそこに生きる人々の思いを伝えてあまりあります。 シベリウスを初めとしてメリカント、パルムグレン、カスキなどCD、楽譜など多数。
・パルムグレン Selim Palmgren(1878ー1951)作
《星はまたたく》Op.72-1「独特の透明感、北欧独特の光と影」(館野泉)
Selim Palmgren ‒ Nocturne in Three Scenes, Op.72 - Bing video (楽譜つき)
《とんぼ》Op.27-3「ここには俳句のような世界がある」(館野泉)
Selim Palmgren - Spring, Op. 27: Dragonfly (1906-7) - Bing video
・カスキ Heino Kaski(1885ー1957)作《激流》Op.48-1
原題は《前奏曲ロ短調》で副題が「パンカ急流」。 館野さんが「激流」と名づけました。
ユーチューブには年若い人たちが弾いた多数の動画があります。
<デンマーク Denmark>
ニールセン Carl Nielsen(1865ー1931)が知られています。 その作風は初めはロマン派の影響を受けていましたが、やがて半音階、不協和音、厳密な対位法などを融合させた革新的な音楽になっていったようです。 ピアノ曲全集(2枚)のCDがNAXOSから出ています。
ニールセン作《5つの小品 Op.3》(民謡/ユモレスク/アラベスク/ミニョン/妖精の踊り)初期の作品。
NAXOS から2004年にリスエア Knudage Riisager(1897ー1974)という人のCDが出ました。ユーチューブで聴けるので目下調査中。
<オランダ Nederland>
CD「オランダ・ピアノ作品集」が出ています。収録されている作曲家は、Jan van Boom Jr.(1807-1872)、Gerrit Jan van Eijken(1832ー1879)、 Ernst Lubeck(1829ー1876)、Léander Schlegel(1844ー1913)、Jan Brandts Buys(1868ー1953)、Dirk Schäfer(1873ー1931)。
(CD: Niederlandsche Klaviermusik、Koch International 310077H1 、piano:Jack de Bie)
Ernst Lubeck作 Etude Op.15-3
Jan Brandts Buys作 Drei Stukkenn Op.29 (楽譜つき)
Drik Schäfer作 Acht klavierstukken Op.15
<ベルギー Belgium>
CD「ベルギー・ロマン派珠玉のピアノ作品集」があります。優しい旋律が嬉しい一枚でした。収録されている作曲家は、Peter Benoit(1834ー1901)、Lodewijk Mortelmans(1868ー1952)、August De Boeck(1865-1937)、Jef Van Hoof(1886ー1959)、Emmanuel Durlet(1893ー1977)、Joseph Jongen(1873ー1953)、Willem Kersters(1929- )。
(CD:Belgian Works for Piano、Rene Gailly 99009、piano:Marie-Claude Werchowska)
このCDに収録されている曲の多くが、ユーチューブで別のピアニストによって演奏されていました。
Peter Benoit作 Fantasy for Piano No.3 Op,18 (楽譜つき) Deux Mazurka Op.4(楽譜つき)
Lodewijk Mortelmans作 Saidjah's Song Intermezzo Impromptu in B minor Nederig bloempje
Fra Angelico's dansende engelen Kinderhartje Eenvoudig Liedje
Kristintje danst Innerlijk Klokkenspel Innerlijke Vreugde Stemmingstukje
Lenteopwelling Herfstemming Het Wielewaalt en het Leeuwerkt
August De Boeck作 Minuet in G mino Toccata in F major
Emmanuel Durlet作 Chrysantenum in F minor
Joseph Jongen作 Concert Study Op.65-2
<ドイツ Germany>
バッハ Johann CSebastian Bach(1685ー1750)、ヘンデル Georg Friedrich Handel(1685ー1759)、ベートーベン Ludwig van Beethoven(1770ー1827)、ウェーバー Carl Maria von Weber(1786ー1826)、シューマン Robert Schumann(1810ー1856)、ブラームス Johannes Brahms(1833ー1897)など、音楽の世界に燦然と輝く偉大な作曲家の作品は全人類共通の宝のようなもので、皆さんの方が私よりよくご存じでしょうから、ここで詳しい紹介はいたしません。
「tatiana nikolaeva,bach」の検索結果 - Yahoo!検索(動画) ←タチアーナ・ニコラーエワの弾くバッハ一覧
ベートーベン ソナタ第8番《悲愴》 ←p:ホロヴィッツ
ベートーベン ソナタ第32番 ←p:バックハウス
私は特にシューマンの《ノヴェレッテン》を推薦します。この作品を聴くといつも力づけられます。
シューマン 《ノヴェレッテン》 ←p:ディノ・チアーニ
またブラームスの諸作品は、つらく苦しい時に慰めと励ましを与えてくれる音楽だと思います。
ブラームス 《4つの小品 Op.119》 ←p:エレーヌ・グリモー
なおレーガー Max Reger(1873ー1916)は、ブラームスから出発し、現代音楽との間に橋をかけた人として音楽史的に重要な人とされています。
<オーストリア Austria>
ドイツ人でキリスト教の神学者であったカール・バルトは「天国で演奏される音楽はモーツァルトである。なぜならバッハやベートーベンは救われる前の人間の音楽であって、モーツァルトこそ救われた者たちの音楽なのだ」と書いています!?
モーツァルト 《ピアノソナタ第10番 ハ長調 K.330》 ←p:クララ・ハスキル
オーストリアのピアノ曲は、ハイドン Franz Joseph Haydn(1732ー1809)、モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart(1756ー1791)、シューベルト Franz Schubert(1779ー1828)、の陰に隠れて、他の音楽家がなかなか目に入りませんが‥‥。
シューベルト 《アンプロンプチュ(即興曲)第3番 Op.90-3》 ←p:ホロヴィッツ
シューベルト 《アンプロンプチュ(即興曲)第3番 Op.142-3》 ←p:イェネ・ヤンドー
12音技法、無調音楽を創始したシェーンベルク Arnold Schoenberg(1874ー1951)とその弟子ウェーベルン
Anton Webern(1883ー1945)、ベルク Alban Berg(1885ー1935)の新ウィーン楽派をあげることができますが、現在のところ、私にはわからないので評価は差し控えます。
<アイルランド Ireland>
フィールド John Field(1782ー1837)の19曲にのぼるノクターン(夜想曲)が、ショパンのノクターンに影響を与えた先駆的作品として音楽史の上で重要な位置を占めています。
フィールド作《ノクターン第1番》
日本ではあまり知られていませんが、アイルランド人でのちにイギリスで活躍したスタンフォード Charles Villiers Stanford(1852ー1924)の作品が、保守的な作風とはいえ、かめばかむほど味が出るような感じで、大切にしたいと思っています。
スタンフォード作《24の前奏曲 セット2 Op.179》から 1、2、3 と 10
(第10曲の出だしはジブリの歌、ナウシカ・レクイエムにちょっと似ています。)
<イギリス England>
アイアランド John Ireland(1879ー1962)の作品は、耳にやさしい、イギリスらしく落ち着いた、洗練された音楽です(CD:IRELAND Piano Works Vol.1&2、NAXOS 8.553700&553889)。
アイアランド作サルニア(島の情景)より《Le Catioroc》
さらに Stephen Hough(1961- )作《Valse Enigmatique No.1》(楽譜つき)
スコットランドのピアノ曲というカテゴリーがあります。
Francis George Scott(1880ー1958)作 8 Songs よりN0,8 《 There’sNews, Lasses,News》
エリック・チショルム Erik Chisholm(1904ー1965)なども知られており、調査中。
イギリスで生きたアフリカ系作曲家テイラー Samuel Coleridge-Taylor(1875ー1912)に黒人霊歌を編曲した《深い河 Deep River》という名曲があります。→「アフリカのピアノ曲 」に楽譜情報
Deep River for Piano - Bing video
こちらは番外編。テレビ人形劇サンダーバードの記念すべき第1回に入っていたピアノ曲。
Thunderbirds - Trapped in the Sky: The Tracy Lounge Piano - YouTube その楽譜。
<フランス France>
フランスのピアノ曲というと、まずドビュッシー Claude Achille Debussy(1862ー1918) やラヴェル Maurice Ravel(1875ー1937)が思い浮かびます。彼らがなしとげた音楽の革命の上に今日の多くの音楽があるわけですし、またその作品はピアニストが好んで演奏する曲目ですが、《月の光》、《亜麻色の髪の乙女》(ドビュッシー)や《亡き王女のためのパヴァーヌ》、《クープランの墓 1.2.3.4.5.6》(ラヴェル)といった有名曲を除くと、ピアノ曲を聴き慣れていない人にとっては敷居が高いように思います。例えばラヴェルの《夜のガスパール》の第1曲《オンディーヌ(水の精)》は予備知識なしに聴くとぼわーっとした感じで何だかわかりません。これはラベルがベルトランという人の、「私」の前に現れた水の精が自分の夫になってほしいと誘ってくるという内容の詩に触発されて創った作品で、このような物語世界が自分の人生にとって意味があると思えるかどうかで、作品の受けとめ方が全く違ってしまうのでしょう。そういう意味で、私は二人の作品がどのように聴かれ、どのように受けとめられているか興味があります。この下の動画で紹介したものは、親しみやすい部類の作品です。
ドビュッシー:ベルガマスク組曲から「プレリュード」
Piano Duo Dahlia ピアノ連弾 小組曲 4 .バレエ/ドビュッシー - Bing video
Ravel - Ma Mere l'Oye - Martha Argerich - Eduardo Delgado.mp4 - YouTube
サティ Erik Alfred Leslie Satie(1866-1925)は「家具の音楽」ということを唱えました。音楽が、まるで家具のように、そこにあるのが当たり前になってほしい、またなるべきだということです。
セヴラック Deodat de Severac(1873ー1921)の作品には、南フランスの田園の香りと労働への畏敬の念が歌われており、しかも洗練されており、第1級の作曲家と して広く知られていってほしいものです。耕作、種蒔き、刈り入れなどを描いた《大地の歌》、労働者を描いた《騾馬ひきの帰還》など。穏やかな《休暇の日々》は書店のバックミュージックにもなっていました。
(序曲:大地の魂/Ⅰ 耕作/Ⅱ 種蒔き/間奏曲:夜のおとぎ話/Ⅲ 雹/Ⅳ 刈り入れの時/エピローグ:婚礼の日)
セヴラック セルダーニャ-5つの絵画的練習曲 1.二輪馬車で (p:館野泉)
【セヴラック: セルダーニャ-5つの絵画的練習曲 5.ラバ引きたちの帰還】 - Bing video
セヴラック 休暇の日々から 第1集~第2集 その他 - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)
生まれた時期からいうと、これらの人々より先輩ですが同時代を生きた作曲家、フォーレ Gabriel Foure(1845
ー1924)から一つ、あげておきます。夜想曲(ノクターン)第13番、1921年の作品です。
V. Horowitz - Nocturne No. 13, Op. 119 (G. Fauré) [1977] - YouTube
プーランク Francis Poulenc(1899ー1963)の《エディット・ピアフを讃えて》(1959)は牛田智大君の演奏で有名になりました。《メランコリー》は1940年の作品で、私は、当時、全ヨーロッパを覆った戦乱の中で、プーランクがどうしてこのような静謐な作品を作ることができたのかと思っています。
プーランク「エディット・ピアフを讃えて」牛田智大 - Bing video
Francis Poulenc Melancolie - Bing video
1967年の映画「ロシュフォールの恋人たち」の挿入曲も素敵でした。原曲はミシェル・ルグラン Michel Legrand(1932ー2029)。
ピアノ連弾 「キャラバンの到着」〈2018ピアノマラソン〉-Arrivée des camionneur— - YouTube
<スイス Switzerland>
「18世紀のスイスのピアノ曲」というCDがあり、モーツァルトの同時代人である5人の作曲家の作品が収録
されています。それなりに良いのですが、スイスらしい大自然の響きは聞こえてきませんでした。ヨーデルが聞こえてくるようなピアノ曲はないのでしょうか。
(CD:The piano in Switzerland in the 18th Century、pf:Christine Sartoretti、Doron Music Switzerlamd DRC5022)
幻のピアニストと言われたニレジハージが、ブランシェ Emile Blanchet(1877ー1943)に深い関心を示し、《サルタンの庭園 Au Jardin du Vieux Serail》の録音を残しています(→アメリカ)。こちらは別のピアニスト
の演奏です。
Emile Robert Blanchet: Au jardin du vieux serail Op 18 N° 3 - Álvaro Ordóñez - Piano - Bing video
ブロッホ Ernest Bloch(1880ー1959)はスイスで生まれ、アメリカに移住したユダヤ人の作曲家です(→イスラエル)
<イタリア Italy>
スカルラッティ Domenico Scarlatti(1685ー1757)、ロッシーニ Gioachino Antonio Rossini(1792ー1868)、ブゾーニ Ferruccio Benvenuto Busoni(1866ー1924)などのピアノ曲があります。近年、関孝弘さんによってガルッピ Baidassare Galuppi(1706ー1785)、チマローザ Domenico Cimarosa(1749ー1801)、レスピーギ Ottorino Respighi(1879ー1936) などの作品が精力的に紹介されています(CDは徳間ジャパンコミュニケーションズから)。
スカルラッティ《ソナタ ハ長調 K.159》 p:バレンボイム
カステルヌーヴォ=テデスコ Castelnuovo-Tedesco(1895ー1968)はフランス印象派風の作風です。
カステルヌーヴォ=テデスコ《気晴らし(6つの小さなワルツ)から 1.Un poco mosso》
マルゴラ Franco Margola(1908ー1992)の作品の特徴は乾いた抒情です。
<スペイン Spain>
アルベニス Isaac Albeniz(1860ー1909)は《スペイン組曲 Op.47》が最もポピュラーですが、その他、味わいの深いいくつもの作品があります。
Alcia de Larrocha plays TANGO by Albeniz - YouTube
アルベニス《ナヴァーラ》
彼はグラナドス Enrique Granados(1867ー1916)、ファリャ Manuel de Falia(1876ー1946)と共にスペインの民族音楽を牽引しました。
モンポウ Federico Mompou(1893ー1987)のピアノ曲は日本でかなり普及しました。1990年の日本映画「櫻の園」のBGMは《ショパンの主題による変奏曲》で、女学校が舞台のお話にぴったり合っていました。この人の作品は、全体的に線が細すぎるとは思いますが。
CDでは「カタロニア地方のピアノ音楽」(The Catalan Piano Album、piano:Joedi Maso、NAXOS 8.570457)や「グリーディ ピアノ作品集」(Guridi Piano Works、piano:Victoria Aja、NAXOS 8.557633)が出ています。グリーディ Jesús Guridi(1886ー1961)はバスクの地方色豊な作品を作りました。
<ポルトガル Portugal>
モッタ Jose Vianna da Motta(1868ー1948)は、リストの最後のクラスで学び、リストの影響を受けながらポルトガルの要素を追求した人で、親しみやすいラテンのリズムが心に残ります。ユーチューブに映像多数。《Cenas Portuguesas Op.18》(1908年)の第2曲《O.malhao》で、私はタイトルの意味がわからないながら、郵便配達員がいろいろな町を回って配達する情景を思い描きました。IMSLP Free Sheet Musicなどで無料楽譜を入手できます。
<ギリシャ Greece>
以前、Elena Muzalas が演奏したGreek Piano Music というレコードが出ていて、ハジダキス Manos Hadjiadakis (1925-1994)の《一つの小さな白い貝のために》、コンスタンティニディス Yannis Constantinidis(1903ー1984)の《ギリシャの島々の8つの舞踏曲》など、不思議な哀愁を漂わせる曲が収録されていました。これらは12音技法を用いたスカルコッタス Nikos Skalkottas(1904ー1949)などよりずっと親しみやすく、日本でも多くのピアニストに弾いてもらいたいものです。
ハジダキスの作品 Manos Hadjidakis: Piano Music - Danae Kara - YouTube
(この中で最初の17分ほどの作品が《一つの小さな白い貝のために》です。)
コンスタンティニディスの作品 《ギリシャの島々の8つの舞踏曲》(1954年、楽譜つき)← 名曲
↖ ここから楽譜を印刷できます。
〃 《6 Etudes on Greek Folk Rhythms for Piano》 (1956-58年、楽譜つき)
スカルコッタスの作品 《エチュード第3番》(1941年)
<マルタ Malta>
地中海の人口40万人ほどの小島にピアノ音楽の伝統があり、多くの作品があることは驚きです。
CD:Pianio Music from Malta、piano:Murray McLachlan、OLYMPIA OCD-489
このCDには18世紀から現代までの7人の作曲家の作品が収録されており、地中海的な明るさとアラブの影響を感じさせるメロディーがあります。その中にこの国を代表する国民的作曲家はカミレリ Chares Camilleri(1931ー2009)の作品があります。
CD:Pianio Music, volume2:Musicfrom the mediterranean、piano :Murray Mclachlan、OLYMPIA OCD-464
こちらのCDにあるのはすべてカミレリの作品で、彼が訪れた地中海沿岸諸国(シチリア島、アルバニア、イスラエル、アルジェリア、ギリシャ、トルコ、マルタ、北アフリカ、フランス、スペイン、マルタ)の音の風景になっています。
MEDITERRANEAN IMAGES by Charles Camilleri - Bing video ←5曲目が「シチリア島」
Charles Camilleri : Piano Concerto No. 1 Mediterranean - Adagio - Bing video ←曲はともかく、背景の絵が素晴らしいです。